第14章 Dear my doctor
相葉side
信号が赤だからリーダーの顔を見た。
「大丈夫、ちゃんと食べてるよ。
料理作るの気分転換になるし…
外で食べると帰るの面倒になるじゃん?」
O:「じゃ、遠慮なく」
「和たち、遅いんだっけ?」
O:「二人とも今日は撮影で
テッペン越えてからになりそうって
言ってたよ」
「翔ちゃんは?」
O:「確か赤坂で打ち合わせ。
そのあとどうするんだろうな?
明日と明後日オフだから、
大学時代の友達と久しぶりに遊ぶって
言ってた気がする。
土日に休みなんて滅多に無いから
随分前から計画立ててたみたいだし。
もしかしたら今日の仕事終わりから
そっちじゃない?」
「じゃ、夕飯はリーダーと二人だね?」
O:「嫌?」
「嫌なわけないでしょ?
なに言ってるんだか」
ちょっと拗ねて言うと「ごめん」って
しょぼんとした顔で言う。
うちのリーダー、
こういうところが可愛いと思う。
夕飯を食べ終わった頃、
翔ちゃんからメールで
『マンションに泊まる』って。
やけに短いメールが気になったけど、
友達と一緒なんだと思ったから…
俺も手短に返信を返した。