第14章 Dear my doctor
相葉side
頷くマネージャーを見て「だって」と
にっこり笑う。
「じゃ、乗ってく?」
と俺の車を指す。
O:「大丈夫なの?運転?」
わざとらしく聞くリーダーに
胸を張って答える。
「大丈夫に決まってるでしょ?
何年運転してると思ってるの?」
周りで笑ってる出版社のスタッフさんたち。
O:「じゃ、お願いしてもいいよ」
「なんで上からかな?
乗せてあげないよ?」
O:「うそうそ、相葉ちゃん、冗談だって。
乗せてってください」
「仕方ないなぁ。じゃぁどうぞ」
そういって助手席のドアを開ける。
「みなさん、お疲れ様でした!」
そういって運転席に滑り込む。
リーダーも挨拶して乗り込んだ。
そのまま車を出す。
角を曲がって
建物が見えなくなったところで
ふたりで笑う。
「今日みたいな日は一緒に家に戻るのも
一苦労だよね?」
O:「仕方ないけど…ほんと、そうだよね?
まぁ、面白かったしいいや。
あっ相葉ちゃん、
ほんと安全運転でお願いね」
「わかってます!
ところで、夕飯どうする?」
O:「どうする?
作るのも面倒だし、外にする?」
「簡単でよければ、俺作るよ」
O:「嬉しいけど…疲れてない?
ドラマとかも入ってて最近、
忙しいでしょ?
ってかさ、ちゃんと食べてる?」
リーダーが心配そうな顔で俺を見た。