第14章 Dear my doctor
相葉side
金曜日。
この日はリーダーと雑誌の撮影。
関東近郊の焼き物で有名な町で
はじめて陶芸にチャレンジ。
俺もリーダーも、もの作りって好きだから
二人して夢中。
途中、夢中になりすぎて…
無言のまま撮影が進んだりして…。
あれ、テレビだったら放送事故レベルだよ。
なんとか時間内に完成!
後で焼き上がったものは
出版社に届くらしい。
O:「うん、良いのが出来たね!
焼き上がり、スゴい楽しみ!」
「リーダー、さすがって感じだよね。
みんな喜んでくれるかな?」
O:「うん、喜んでくれると思うな。
みんなで使うの楽しみじゃない?」
そう、俺たちが作ったのは
メンバー分のお皿。
ちょっと不格好な気もしないでもないけど
中々のものができたかな?
「連載のどっかでみんなで集まったときに
お披露目とかよくない?」
O:「それ面白い!
ねえ、そんな企画しない?」
リーダーがすかさずその場にいる
出版社のスタッフさんに声をかけた。
スタッフさん、満更でもない顔で
「その企画、上げてみます」って
言ってたからその内ほんとに実現しそう。
そのままそこで取材も済ませ
出版社さんの車で都内に戻る。
今日の仕事はこれでおしまい。
出版社さんの車を降りて、
自分の車を止めてる駐車場で
リーダーに声をかける。
「リーダー、
俺、今日はこれで終わりだけど…
そっちは?」
O:「おいらも…終わりだよね?」
近くにいるマネージャーに確認する
リーダー。