第14章 Dear my doctor
櫻井side
夜11時。
いつものように番組が始まる。
いつも以上に真剣に、
普段との違いを見せないように…慎重に…。
「…以上、イチメンでした」
自分のコーナーを終え、
スポーツコーナーも終わってエンディング。
こうして今日も無事に放送が終わり、
今日は村尾さんの発案で
スタジオでそのまま反省会。
雑談も交え和やかな雰囲気で反省会は進む。
村尾さん達に
「少し痩せた?」なんて言われたけど
そこはなんとなく誤魔化して…。
解散後、楽屋に向かう。
扉を開けると…中に人がいた。
一瞬、間違えたかと思って扉を閉めて
扉に貼ってある名札を見る。
『櫻井 翔 様』
…間違いない。
もう一度扉を開けた。
そこに居たのは見知った人物。
A:「翔ちゃん!お疲れ様!
待ってたよ!」
そう、その人はメンバーの相葉雅紀、
その人だった。
「??相葉くん?
なんでこんなところにいるの??」
いるはずのない人物の登場に
端から見たらおかしいぐらいパニクる俺。
そんな、俺を見ながら相葉くんは
実にのほほんとした顔で言う。
A:「翔ちゃん何してるの?
とりあえず入ったら?」
「あっうん…」
とりあえず後ろ手にドアを閉めて
楽屋に入った。