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しあわせはここにある【気象系BL小説】

第14章 Dear my doctor


櫻井side


週が明けて月曜日。
マネージャーからの電話で
月曜日が来たと知った俺。

月曜日は夜に生放送がある。

準備…しなくちゃ。
重いからだを起こしてバスルームに向かう。

バスルームの鏡に映った
自分の姿は酷いものだった。

この3日で伸びた髭、ぐちゃぐちゃの頭。

ほとんど食べなかったせいか
若干やつれた気もする。


「…体はこんなに重いのに…」


鏡に映る自分に自嘲気味に呟く。

風呂に入って身なりを整える。
溜まった新聞に目を通し、
ニュースを見て
自分の情報をアップデートする。

貰ってる仕事を疎かには出来ない。

少しでも気を抜けば
『所詮、アイドル』と言われる。
その評価は自分だけでなく、
グループにもおよぶ。

分かってる。
わかってるから…理論武装に励む。

夜、マネージャーが向かえにくる。

その車の中で、今日、俺以外のみんなが
例の番組のロケに出てて、収録後に
番組の件を伝えられることを知った。

自分だけの秘密でなくなることに
安堵を覚えた一方で、
みんなの気持ちを考えると
胸が締め付けられる。

局に入り、
楽屋で頬を叩いて気合いをいれた。

仕事だから。

自分達の築いたものを護るためにも
今は集中しないと。

それでも良くない顔色はメイクさんの手で
誤魔化してもらった。

番組開始前のミーティングに出て、
一旦楽屋に戻る。

しばらくして、スタッフさんに呼ばれ、
スタジオに向かった。



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