第13章 Childhood's end
大野side
「わかったよ。
和がそうしたいなら、おいらが行くよ」
N:「ありがとうございます」
明らかにほっとした顔の和。
みんなも似たような顔をしてた。
「んじゃ、遅くならないうちに電話するわ」
他のみんなが片付けをはじめて
騒がしくなったリビングを離れ
オーディオルームへ移動した。
事務所に連絡して
東山さんのスケジュールを確認して
時間的にもまだ迷惑にならない
時間だったのでそのまま
東山さんの番号を呼び出しコールする。
東:「もしもし?」
「お疲れ様です、大野です。
今、大丈夫ですか?」
東:「大丈夫だよ。もしかしてあの件?」
「はい、二宮と話、しました。
渋ってる理由もわかりました。
二宮、ああ見えてかなりの人見知りで…。
仕事とかなら平気というか無理矢理、
平気な振りしてるんですけど…」
東:「やっぱり、大野でもむずかしい?」
東山さんの質問には直接答えず、切り出す。
「いや、あの…1つお願いがあって。
二宮が『メンバーの誰かがいれば』って。
で、東山さん側の了承を頂ければ
俺がついて行こうかと…」
東:「それにOKすれば二宮、来るの?」
「はい。必ず参加させます」
東山さんの声に笑いが混じる。
東:「そんなことでいいんだ?いいよ。
大野もおいでよ」
「スミマセン、ありがとうございます」
東:「いやいや、こっちこそ悪かったな。
時間と場所、あとでメールするよ
ところでさ、二宮ってこんなに
ハードル高かったっけ?」
東山さんが不思議そうに聞く。
たしかに相葉ちゃん程じゃないけど
和も人懐っこいイメージがあるんだろうな。
そう思いながら答えた。