第13章 Childhood's end
大野side
捌いてもらったブリをテーブルに出す。
綺麗な盛りつけの皿を見て
翔ちゃんが「大将、来たの?」って。
友達の店にはメンバーと何回も行ってて
みんな顔見知り。
翔ちゃんたちは【大将】って呼んでる。
「さすがに捌くの大変そうだったからさ、
来てもらっちゃった。
あっ、あと、これ。煮付け。
一緒に持ってきてくれたの。
マジで旨いよ!」
S:「どれどれ……
うわっマジうま!
潤たちも摘ままない?」
タッパーを差し出し勧める翔ちゃん。
A:「翔ちゃんたちお行儀悪い!
ちゃんと器に盛ってからにしなよ!」
相葉ちゃんは意外にこういう部分が
きっちりしてる。
叱られた翔ちゃんはばつの悪そうな顔をして
相葉ちゃんに謝る。
で、そのまま盛り付けを任せちゃうあたりは
さすがかも。
相葉ちゃんが翔ちゃんから渡された
タッパーの中身を綺麗に盛りつけて
テーブルに持っていこうとしたとき
突然大声をあげた。
A:「あぁ!和!
ねぇ、ちゃんとリーダーに謝ったの?」
ニノを見ながら言う。
「うわっ!ビックリした。
相葉ちゃん、もうその件はいいよ。
別に怒ってないし」
A:「リーダー、甘いよ。
その甘さ、時には良くないし」
「そう?でも喧嘩した訳じゃないし…」
A:「ダメだよ。
少なくともリーダーに
心配かけてるんだから…」
ほんと、優しいし純粋だよなぁ…
相葉ちゃんって。
そんなこと思ってるとニノがこっちに来て
ボソッと「さっきはごめん」って。
頭をちょこっと下げた姿がかわいくて、
頭をポンポンってしながら言う。
「大丈夫、気にしてないよ。
でもさ、どっちにしてもちゃんと
東山さんに伝えないといけないから…」
N:「あとで話聞いてくれる?みんなも…」
頷いてる翔ちゃんたち。
「もちろん!さぁまずは食べようよ!
おいら、腹へったぁ」
それを合図にしゃぶしゃぶを楽しんだ。