• テキストサイズ

しあわせはここにある【気象系BL小説】

第13章 Childhood's end


大野side


潤くんの車で家に戻る。
途中、酒屋さんでお願いしておいた
日本酒も受け取って準備万端。


ニノ、どうしてるかな…。


潤くんが運転席からちらっと視線を寄越す。


M:「和のこと、気になる?」


「うん……もっと上手く話、
 聞ければ良かったかなって…」


M:「まーから聞いたけど…
  智くん、理由、聞いたんでしょ?」


「うん…まぁ…」


状況を思い出しながら答える。
多分…聞いたと…思う。


M:「でも和が答えずに拗ねたんでしょ?
  案外、和の中にも
  明確な答えがないんじゃない?

  だから、その場から
  逃げたんじゃないの?」


「そうなのかなぁ…。
 おいらニノの気持ち、
 考えてなかったんじゃないかな?」


M:「大丈夫だって、みんなで考えよ?
  ほら、笑って!

  そんな顔の智くん見たら…俺が翔くんに
  なに言われるかわかんないじゃん?」


「え?そんな変な顔してる?」


M:「変…って。
  いや、いつも通り男前だよ。

  でもそんな難しい顔してたら…
  なんか俺がいじめたみたいじゃん?」


そんなこと言ってるうちに、
車が家の駐車場につく。

ふたりして荷物を持って玄関に向かうと
いいタイミングでドアが開く。


N:「ふたりともおかえり」


何事もなかったかのように
ニノが顔を出した。




/ 1081ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp