第1章 日常
話の内容はこうだ。
2年ほど前から1ヶ月に1回、3人の若者が同時に神隠しにあっているらしい。いきなり沢山の若者が居なくなったので、警察も動きだした、と。
しかし、いくら捜索しても見つかるどころか手掛かりすらないのだそうだ。
そうしている間に最初の被害から1年と半年が過ぎた。
警察はやっと一息ついた。被害者の男が1人で帰って来たのだ。
そう、1人で。
しかもその手の中には大量の札束。そして血に染まっている彼の服に、警察は何があったのかと尋ねた。
彼は言葉を発することはせず、ただただ震えている。
そしてようやく彼が発した言葉こそ...。
〝e-game〟