第6章 松野家にご招待!
【絵菜side】
次の日。
スマホのアラームで目が覚める。朝7時、私がいつも起きる時間だ。
布団から起き上がり、眠気まなこを擦りながら立ち上がる。ルルはまだぐっすりソファの上で眠っていた。
…えーと、今日は特に何もないんだっけ。
ふらふらとした足取りで洗面所に向かいながら、予定がないかを頭の中で確認する。
いくら就活中とはいえ、毎日毎日忙しなく外出しているわけではない。面接に行くまでにはそれなりの手順を踏まなければいけないし、その面接だっていつでもできるわけではないのだから。
とりあえず次の面接は4日後なので、それまではわりと自由気ままに…暮らしたいけど、ひもじい私にはそんなささやかな願いすら叶わないのが現状…。
顔洗って、朝ごはん作って、ルルの世話をして、掃除して…コインランドリーか。うん、まぁこれで午前中は潰れるかな。
私はささっと予定を組み立てて、身支度を整え始めた。