第22章 恋い焦がれたその先に【チョロ松END】

チョロ松くん…前から、私を好きでいてくれてたの…？


「…本当は僕から伝えるべきだったのに、君の反応が怖くてできなかったんだ。だから、君はすごいよ。…こんな弱気な僕で、本当にいいの？」


弱気なんて、そんなことない。チョロ松くんには、いいところがたくさんあるよ。私にはあなたしか見えない。…言いたいことはたくさんある。


でも何を言っても、チョロ松くんには届かないだろう。彼はそういう人だから。


…私の気持ちは、もう決まってる。だったら、伝えるべき言葉は一つしかない。


「どんなあなたでも、私は大好き。だから…チョロ松くんの、彼女にしてください」


「！」






再び真っ赤になる彼が愛しくて、私は彼の唇に軽く触れるだけのキスをした。


…唇を離すと、間を空けずに今度はチョロ松くんからキスされる。


だんだんと深くなっていく口付けに酔いしれながら、私たちはいつまでもお互いの愛を確かめ合っていた。


…後で、あの告白が松野家全員にばっちり聞かれていたことを知り、チョロ松くんが恥ずかしさのあまり暴れてしまったのは、また別の話…―






《Happy End》