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【おそ松さん】本気の恋と、6つ子と、私。

第20章 繋がる想いは永遠に【おそ松END】





「へぇ、意外といい奴だったな!絵菜に害がありそうな男だったら一発殴ろうかと思ってたんだけど、その必要がなくて安心安心」


「ぶ、物騒なこと言わないの!…でも、はぁ…なんとか終わった…」


「いやー、これで職場公認の仲にもなれたし?悪い虫がつかないし?一石二鳥…いや、三鳥じゃね?」


「そ、そうだけど…なんかそれはそれで明日からみんなにネタにされそうで憂鬱だよ…」


何はともあれ、不安要素は取り除かれた。これでもう大丈夫だよね。


「ありがとう、おそ松。あなたのおかげで…」


「絵菜」


それまで肩を抱いていたおそ松が、体の向きを変えて私を抱き締める。


「ふぇっ!お、おおお、おそ松…!?」


「…なぁ、キスしよ」


耳元に息がかかる。…いつもより低くて、それでいて甘い声。


その破壊力に頭がくらくらして、思わず頷きかけたけど…だめだめ、こんなところでキスはだめだ。恥ずかしいよ!


「さ、さっき断ったでしょ?せめて別の場所で…」


「やだ。我慢できない」


「そんなこと言われても…」


「俺さぁ、ちょっぴり嫉妬してんだよ?あいつに告白なんてされちゃってさ。ただでさえあいつと毎日のように職場で顔合わせて会話してんのに、会うの遠慮してた俺からすればすっげー不満なわけ。分かる?」


…それは…分かる気がする。


私がもし逆の立場だったら…きっと妬いちゃうもん。


「…うん」


「だからさ…これからは絵菜のこと、目一杯愛させてよ」


「うん…おそ松、大好き。愛してる」


「!…それ、反則。ああもう、可愛いな絵菜は」


瞳を閉じる。すぐに、柔らかな口付けが降りてきた。


不思議…ついさっきまであんなに恥ずかしかったのに、もう周りなんて気にならないや。


そっと彼の背中に腕を回す。甘く長い口付けを交わしながら、私は彼と触れ合える喜びと幸せに浸っていた。






…子供っぽくて、ちょっぴりおバカで、いたずら好きな困った面もあるけれど、


包容力があって、優しくて、いざという時には誰よりも大人で頼れる…


そんな彼のことが、


ずっとずっと…大好きだよ、おそ松…。






《Happy End》


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