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【おそ松さん】本気の恋と、6つ子と、私。

第20章 繋がる想いは永遠に【おそ松END】





「……はぁ」


おそ松くんがポリポリと頭を掻きながらため息をつく。


…嫌われちゃったかな。そうだよね、あんな自分勝手なことばかり…しかも逆ギレみたいなのもしちゃったし…


「あの、ご、ごめんなさ「いーよ、引き受ける」い…って、え?」


「彼氏役やればいいんだよな?正直全く自信ねーけど、君がそこまで言うならこれ以上無視できねぇし。あ、演技力には期待すんなよー」


「え、お、おそ松くん、だってあさっては用事があるってさっき…」


「あー、あれ嘘。ニートに用事もクソもなし!いやまぁ強いて言うならパチンコの新装開店に間に合わないくらいだけど、これくらいなんてことないよ。で、あさってって何時?場所どこ?」


「そ、それは、まだ分からなくて…多分明日には連絡がくると思うんだけど…」


「ん、了解!じゃ明日の夜、赤塚公園で待ち合わせにしようぜ。MINEとかうちに電話くれてもいいけど、あいつらに知られると説明すんのめんどうだからな。いいか?」


「う、うん。じゃあ公園で場所と時間を教えるね」


「よし、帰るか!あ、なんなら今から予行練習でもする?」


にしし、と笑う彼。…もう、いつものおそ松くんだ。


「し、しません!」


「えー、つれないなぁー」


私たちは、再び連れ立って歩き出す。…ああ、私、彼がまた笑ってくれてすごく安心してる。


あんなに一方的に私のワガママを押し付けたのに。許してくれるどころか、頼みを聞いてくれた。どれだけ懐が深くて優しいのだろう。


私…そんな彼のことが、


おそ松くんのことが、好きで好きでたまらないんだ…。


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