• テキストサイズ

【 黒バス】君の幸せ

第1章 1.悲しみの海




――
―――

「じゃ、私はそろそろ帰るね。
また明日くるよ」

木吉くんは私の頭をなでてくれた。
とっても大きくて優しい手。
私の大好きな手だ。

「ちはる、ありがとうな。
気をつけて帰れな」

こんな状態で私の心配をしてくれる。
愛されているなと実感出来る。
そんな木吉くんを私は守りたい。


ねぇ、木吉くん。
あなたをそんな目に合わせたのは誰?


心の中の疑問は口に出ていた。

彼の優しい顔が厳しい顔に変わる。

「………だめだ…。
お前に被害が及ぶかもしれない。
言ったろ? ちはるを泣かすようなこと
俺はしたくないんだ。頼むよ。」

木吉くんの肩は微かに震えていた。
私怖い顔してたかな。反省だ。

「…わかったよ。約束する。
木吉くんが嫌なことはしない。」

こういうときの木吉くんは頑固だ。
私が気にかけることで余計に心配させる。


私は病院をあとにした。
/ 2ページ  
エモアイコン:泣けたエモアイコン:キュンとしたエモアイコン:エロかったエモアイコン:驚いたエモアイコン:なごんだエモアイコン:素敵!エモアイコン:面白い
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp