第25章 おそ松くんと十四松くん
「おーい、十四松ー……って松野たちじゃん」
十四松くんを呼び戻しにきたのは同じクラスの男の子くんであった。
「よぉ! 随分頑張ってんねー」
とおそ松くんは軽快に励みを送る。
「そりゃどーも……てか十四松、早く戻んねーとコーチに怒られんぞ」
男の子くんは焦るように十四松くんに声をかけていた。
「あー……うん、分かった。じゃあまた!」
と十四松は元気にグラウンドの方へ駆けていった。が、
「あっ、そうだ! おそ松にーさん、前にトッティから聞いたんだけどー、今度花火大会行くんでしょー? それ僕たちも行くからー!」
と振り返り気味で大声で伝えてきた。その言葉に対しておそ松くんは、
「はぁてめぇ! なんで知ってんだよ!! お前らも一緒に行くとか……一緒には回んねーからな!!!」
と大声で反発。しかし十四松くんは振り向きもせず、走ってグラウンドへ戻っていった。果たしてそれが十四松くんの耳に届いたのか。分かることはなかったがとりあえず、十四松くんとトッティ?くん……だっけ。きっと現地で出会うのだろうと考えていた。