第18章 松野たちのテスト計画
(あれ……らしくない……)
私の予想では、
『えー、やだよ』
と言ってからチョロ松くんが説得するようなイメージがあったからだ。というより、
(おそ松くんと一緒に勉強……)
そちらの方へも気がいっていた。
「あれ、おそ松兄さんらしくないんだけど。だって普通なら嫌がるだろ。中学でもそうだったし。でさ、僕が母さんに頼んで強制的にやらせるという……まあ別にいいけど」
チョロ松くんも私と同意見だったようだ。そして、
「じゃあ早速……明日の放課後、図書室でいいかな?」
とチョロ松くんは聞いてくる。
「うん」
私はうなずいた。そして私はおそ松くんの方を見たが、
(寝てる……)
またすやすやと寝ている姿が見えた。
「あー、また寝ちゃった? まあ兄さんは僕がなんとか言っとくから。それじゃ、またね」
とチョロ松くんがフォローしてくれた。
「うん、じゃあまた」
と私は言うと教室から出ていった。