第43章 松野たち、偶然の再会
食べ終わる頃、見たことある人が遠目から確認出来た。
「チョロ松くん……」
なんだ、この偶然は。そのある人とはチョロ松くんであった。他の松野くんならよかったのだが、何故チョロ松くんなんだ。
「おそ松兄さん。それに松野ちゃんは……久しぶり」
「うん……」
なんだかぎこちない雰囲気が流れる。それをぶち壊したのはやはりおそ松くんであった。
「なんでチョロ松がいるんだよ!」
「あぁ、来月の文化祭のことで少し先生と話してたんだ。ほら、学級委員って大体クラスのことまとめるだろ。で先に先生と話しててね。何が出来るかとか」
さすがは真面目すぎる学級委員。私のクラスの学級委員男子とは大違いだ。
「そっかー。もうそんな時期だったっけ」
おそ松くんはすっとぼけたように話す。実際私もそんな感じで聞いてはいたが。
「どうする松野ちゃん。俺らも明日辺りに聞きにいく?」
とおそ松くんは私に話を振る。
「えっ、でもそれって強制じゃないなら別に……」
(それに色々動くとなるとおそ松くんといる時間が多くなる……出来る限りそれはチョロ松くんからの告白を断ってからの方が何かとよい)
私は今思ったことは避けるよう言った。