第6章 おそ松くんの弟
「えっ、チョロ松じゃん!」
昇降口にて、おそ松くんの兄弟らしき人に会った。顔が瓜二つなのでそうだとは思うが。
「なんでお前、まだ学校にいんだよ!」
おそ松くんは少し怒鳴り気味で彼を問い詰める。
「仕方ないだろ。学級委員の仕事があったんだから」
(なるほど。学級委員の人は今日全員残ってあの作業をしていたのか)
それを聞いたおそ松くんは、
「へー……チョロ松も学級委員なんだ。なんか安心したわー……」
ほっと肩をなでおろす。
「えっ、もしかしておそ松兄さんも学級委員なのかよ! なんか面倒になるなぁ……」
彼は呆れるようにおそ松くんのことを見ていた。