第33章 チョロ松くんからの告白
花火が終わると、大勢の人が駅のある方へ歩いて行く姿が確認出来た。私は話しかける言葉を失った。しかしチョロ松くんは、
「花火…よかったね……それとごめん。やっぱタイミング間違えたかな……」
と申し訳なさそうに言う。私は、
「いや……そんなことはないけど……」
と言い返す。チョロ松くんは、
「そっか。でも好きな気持ちに変わりはないから。それと返事は別に今じゃなくていいし。ただ今だけは僕の自己満ってことにしといて」
と微笑みながら言ってくる。
「よし、とりあえず出口の方まで歩こうか。ここからでも少しは出口の方行けるみたいだし」
とチョロ松くんは言ってから歩き出した。私は、
「うん……」
そう言うことしか出来なかった。