第13章 愛を語ろう@烏野高校排球部
「さて、次はスガ」
菅「うーん…」
日「はい!美心さん!俺はバレーだと思う!」
突然、日向が身を乗り出す。影山もそれに続いた。
影「オイ、フライングだぞ日向!俺が言おうと思ってたのに…!」
「ま、背番号順に訊こうと思ってたから、そうすると影山が先よね。まあいいけど」
日「いえーい!」
影「チッ…」
菅「まあまあ、影山。順番なんか関係ないべ。大事なのはその意見だから」
菅原がなだめる。だが、美心は怖い顔を向けた。…日向に。
「でも、3年を出し抜いて発言とは何事かなぁ〜日向クン?」
こうなった美心はとても怖い。
美心を怒らせないのは、バレー部の暗黙のルールだ。
日向は怖い犬にでも会ったかのように怯えた顔で謝罪した。
日「…さーせんしたァッ!」
——その時、菅原が答えを思いついたようで、「あっ」と短く声を上げた。