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青春メモリアル【短編集】

第12章 止まない雨@高尾和成




「…そうだ、高尾。緑間くんは?」



ズキッ…


その名前を聞いた瞬間、高尾の胸が傷んだ。
相棒の緑間にさえ、彼女の口から名が出るだけで嫉妬してしまいそうになる。


「緑間?帰ったと思うけど……なんで?」

「いや、2人っていつも一緒のイメージだからさ。
仲良いよね〜」

「まあな!」


美心が緑間に特別な感情を抱いている訳ではないと悟った高尾は、ヘヘッと笑顔を見せた。
相棒を誉められるのは嫌いではない。何よりも、美心の笑顔が見られるだけで、高尾は幸せだった。



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