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青春メモリアル【短編集】
第11章 白に指環@影山飛雄
——その距離、わずか3センチ。
「…いいか?」
鼻同士が触れ、美心は思わず目を瞑った。
飛雄くんが、こんなに近い……。
「…いいよ………」
心臓うるさい……。
影山の左手が頬に触れた。
そして、……
ちゅ……
2人の距離は、0センチ。
彼の右手に絡められた、美心の左手。
その薬指には、見えない指環が嵌められている。
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