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青春メモリアル【短編集】
第11章 白に指環@影山飛雄
——LINEの音に顔を上げる。
スマホを開くと、影山からだった。
そこには、デートの報告と写真があった。
…可愛いな、桐谷。
やっぱ、影山といる方が幸せそうだ。
「弱気だなぁ、俺……」
諦めたほうがいいのか、叶わなくても影で想い続けるほうがいいのか、菅原には分からなかった。
だが、1つ言える事がある。
「……お幸せに」
その見えない指環が、いつか本物になる事を祈って。
菅原は影山に返信してから、フッと微笑んだ。
fin
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