第11章 白に指環@影山飛雄
影山は、美心のあまりの可愛さに目を見張った。
小花柄のワンピースにデニムの前縛りシャツを着、さくらんぼのイヤリングを付けた美心が、笑顔で影山に手を振っていた。
「美心…?」
「?うん、待たせてごめんね〜!」
白とピンクに彩られた爪で首許をさすりながら、照れ臭そうに言う美心。
やべ、なんかいい匂いする…。
「いや、俺が早く来ただけでお前は遅れてねえよ。…謝んな」
「ん、そっか。じゃあ行こ!」
美心はふわりとスカートを揺らし、影山に手を差し出した。
チラリと覗いた白い太ももに、思わずゴクリと生唾を呑み込む。
ダメだ、脚は流石に……!
……なら、…。