• テキストサイズ

【おそ松さん】先生と松野くん

第5章 すれ違い



「先生!!!」

「っ…」


やっと追いついた先生の肩を掴んだら、
先生は俺と反対側の斜め下に顔をそらした。


「先生、あいつになんかされた?!」


俺の質問に先生は下を向いたまま首を横に振った。


「じゃあなんで泣いてんの!?」

「な、泣いてなんか…」

「嘘!じゃあなんで俺の目見ないの?」

「…。」


先生は肩が震えていた。暗がりで顔がはっきり見えなくても泣いてるのはわかってる。


「てか、なんで一人で帰っちゃったんだよ!」

「…っ」

「…俺、もしかして迷惑…?」

「!!、そ、そんな事ない!」

「けど、一回も電話掛けてきた事ないじゃん…。」

「そ、それは…。」

「…俺勉強できないし、情けなくて夜自分でも頑張って見たんだけどぜんっぜんわかんねぇし、
先生の仕事の邪魔しちゃってるのは自分でもわかってるけど…先生の力になりたいって思ってるし。」

「だから…放課後教室で勉強するって言ったの…?」

「…うん。」

「朝、来なかったのって、夜勉強してて…」

「……うん。」


思わずここ最近思ってた事、声に出しちゃってた。


「松野くん…。」

「…!」


俯いているとふわっと先生が首に手をまわし、体を密着させた。…抱きつかれてる?


「せ、先生…?」


想像してもなかった事に驚きあわてる俺を
先生は更に強く抱きしめた。


/ 29ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp