• テキストサイズ

【おそ松さん】先生と松野くん

第5章 すれ違い




「失礼しまーす!!」

「あ、十四松くん、どうしたの?」

「体育でふざけて転んだだけ。一応消毒してくんない?」


質問に答えたのは十四松くんではなく、
その後から入ってきた松野くんだった。


「!!…十四松くん、膝洗うね。」

「うん!」


なんとなく視線をそらしてしまった。
今は…なんというか、松野くんと目を合わせたくない。

十四松くんを椅子に座らせてペットボトルの水で
傷口を洗い流す。出血はしているけど、傷は浅いみたい。

その様子を一歩下がったところでじっと松野くんが見ている。


「傷は浅いけど、まだ出血もあるしばんそうこう張っておくね。」

「先生、ありがとうござい…マッスルマッスル!!ハッスルハッスルー!!!」

「やめろって十四松!」


松野くんが保健室から追い出すように十四松くんの背中を押す。十四松くんを背に、松野くんはくるっと振り返った。


「先生、朝ごめ…」

「あの!!!」

「え?」

「私、知ってるから…!気にしなくていいから…!」

「えっと…どゆこと?」

「…さよなら!」


思わず松野くんの言葉を遮って保健室から追い出してしまった。


「…なにやってるんだろう…私…。」


/ 29ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp