第3章 コーヒー
「んまぁー!!!やっぱ先生の料理世界一だわ!」
「ありがとう、だけど大げさだと思うけど…。
あ、来週からテストだけどちゃんと勉強してる?」
「もち!ノー勉。」
予想通りの答えにため息が出る。
全教科置き勉しているだけあると思った。
「勉強しなきゃダメだよ、赤点とったら進級できないかもしれないんだよ?」
「げ…。先生教えて?」
「わ、私?…英語と数学くらいなら教えられるけど…。」
「お!さすが先生!教えて教えて!」
「他の教科はどうするの?」
「ん~…」
私も学生時代ならなんとか教えてあげられたかもしれないけれど流石にブランクがあるし、第一保険医の私が説明できるかどうか…。
「あ!!松野くんのクラスにいつも学年1位の子いたよね?その子に頼んでみたらどうかな?」
「お!それ名案!明日頼んでみるわ」
私のこの提案であんな事になるなんて知らずに松野くんも私の出したその提案に乗ってしまった。