第2章 お弁当
『ガラガラ…』
「せーんせっ!一緒に食べよー!」
「ほ、本当に来たんだ…」
予告通り松野くんは
私の作ったお弁当を抱えて保健室に来た。
松野くんいつもより更にテンションが高い気がする…。
「まったくもう…食べ終わったらちゃんと帰ってね?」
「ほーいっ」
デスクの隣の机でお弁当を広げれば
松野くんも椅子を持ってきて向かい合う形で座り
私の作ったお弁当を広げる。
「すげぇ!!!お弁当だ!!」
「お、お弁当だよ…?」
「いただきまーす!」
「いただきます。」
松野くんは噛みしめるように
笑顔で何度も何度も「うまい!」と褒めてくれた。
嬉しくて私も笑顔になり、
いつも一人で食べるお弁当よりも美味しく感じられた。