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とある双子たちのお話

第1章 実渕玲央の双子の話



「ん?
てか、今さっきの画像…」



今まで黙っていた国見が手を伸ばし、莉央の携帯の画面に触れた。
そして、手を止めた。



「実渕先輩…じゃないっす」

「あ、ほんとだ」

「こっち髪長いもんな」

「あれか?
前まで髪の毛伸ばしてたのか?」

「え?
でもなんか女っぽいつか、おかまってか…」

「…双子の兄っすよ」



絶叫が体育館へ響き渡った。
耳を塞ぎ込んでいた実渕はさほど被害なく、携帯を上着の中へと戻した。



(だから兄貴の話はしたくないんだ。
オカマだから)




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