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とある双子たちのお話

第3章 黒子テツヤの双子の話



ゲームセンターへと遊び来た彼らは、大人数にもかかわらず、プリクラを撮ったり、青峰と黄瀬の格闘ゲームで盛り上がったり。
緑間の音ゲーに密かに驚いたり、シューティングゲームで競い合ったり、UFOキャッチャーで紫原がお菓子を大量に取ったり、赤司がの欲しがっていたものを取ったりと、それぞれが楽しんでいた。



「楽しかった!!」



少し疲れたのもあって、外にあったベンチへ腰掛けた。
まだ体力が有り余ってるメンバーは入り口近くにあった太鼓の達人を楽しんでいた。



「みんなすごいよねー」



桃井もまた、テツヤに取ってもらった人形を大事そうに抱きかかえていた。
嬉しそうな笑みを浮かべている彼女は、恋している女の子の姿では嬉しそうにしていた。
周りに群がり始めていた男たちを追い払うように、テツヤ、トウヤ、そして赤司はドリンクを持って、彼女たちが座るベンチへと腰掛けた。



「桃井さんはこちらでよろしかったですか?」

「うん!
ありがとう!」

「ほら、」

「トーヤ、ありがとう」

「あれ?
黒子くん…って、黒子くんが2人!?」



聞こえてきた声に、顔をそちらへと向けた。
サイヤ人の髪をした青年たちがこちらを見ていた。
トウヤの知り合いだろうかと、顔を向けると、少しだけたちへ申し訳なさそうな表情を浮かべると、彼らへと顔を向けた。



「なんだよ、沢田たち
ここに来たんだ」

「てめ!
10代目のお誘いを断りやがって!!」

「まあまあいいじゃねーか。
トウヤも用事があったみたいだし」



同じ制服を着ているということは、同じ学校の知り合いらしい。
だが、その表情は先ほどからすると全く違う。
冷たい表情だった。



「ごめんな、席外す」



の頭を優しく撫でると、沢田と呼んだ人物たちの方へと歩いて行った。
見たことのないトウヤの表情に、はずっと彼の後を目で追いかけていた。



「初めてみました、トウヤのあの表情」

「うん…」

「トウヤくん、私たちのこと名前で呼んでくれたのに、あの人たちのことは…」

「苗字だったな。」



今は見えなくなってしまったトウヤに、はずっとそちらへと視線を向けたままだった。
辛そうだった。
申し訳なさそうな、そんな感じ
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