第19章 決行

受け取ったタオルを巻き、うつ伏せになるとサイドに髪を退けた。


「じゃ、始めるよ」


痛いだろうな、とキュッと目を瞑る。


すぐにピリッとした痛みは襲って来たが、それも一瞬で消えた。


「終わったよ」


「え？」


もう？


「速いですね…。

痛みも一瞬でしたし、流石です」


マチさんの腕が良いからだろうか。


「そんなんじゃないよ。

出来上がり自分で見る？

あ、見れないか」


どうする？、と問いかけてくれた。


「写真で撮って送ってくれますか？」


「いいよ」


携帯で写真が撮って貰った。


「ありがとうございます」


「皆のは蜘蛛の中に団員番号が記されてるけど、リアは番号ないし。

同じように番号がない団長とデザインは同じだよ」


写真に写ったそれを見て口元を緩める。


仲間が居るって嬉しいな。


「それじゃ、戻るか」


「はい」


着物に着替え、マチさんの部屋をあとにする。