第19章 決行

広間に戻るとまた1人、コルトピさんが仲間に加わっていた。


「…おはよう」


遠慮がちに挨拶された。


「おはようございます」


「そういえば団長夜に合わせて来るんだよね？」


マチさんがシャルに尋ねる。


「うん。

俺はそう聞いてるけど」


「じゃあ来たら言いなよ、刺青のこと」


「あ、はい」


「あら、いれたの？」


「はい」


「え？ど、どこに？」


「シャル食いつき過ぎ。


でもま、大胆なところにいれたんだよ。

あ、別に他人に教えてやる必要はないから」


「だ、大胆？」


ポッとシャルの頬が赤らむ。


「何想像してんのさ」


マチさんの冷たい視線。


「そんな目で俺を見ないでよ！」


「シャル煩いね」


「うわ、フェイ」


「何騒いでるか」


「おはようございます」


「おはようね」


「あなたが早いなんて珍しいじゃない。

他の皆はまだ起きないのかしら」


「フィンとノブナガは多分まだ起きないね。

あいつら昨日遅くまで酒盛りしてたよ」