第8章 去れど一難
シャチ、という人が部屋を出て、
ペンギン、と呼ばれていた人と二人きりの状況となった。
帽子で隠れていて目元が見えないため表情が読み取れない。
ふと視線を感じた様な気がしてそちらに視線を向けるも顔は何処かを見ているようだった。
貴)「あなた達は…賞金稼ぎ?」
ペ)「いや…………
_______________________海賊」
楽しそうに、誇らしそうに口角があがる。
海賊の人ってみんなこうなのかな?
少しエースさんを思い出した。
すると外から先程の人の声が微かに聞こえてくる。
それに混じって、もう1人。
ペ)「まあ船長くるみたいだし、色々あると思うけどそれは船長に聞いて。」
そう言い終わると同時に部屋の扉が開いた。
長身の帽子を被った人が入ってきて、その後にシャチ、という人が入ってきて、扉は音を立てて閉じた。
ロ)「俺はこの船の船長、
トラファルガー・ローだ。」