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名もなき恋物語【ONE PIECE】

第8章 去れど一難


とりあえず立ち上がろうとベットに手をかけて床に足をつくも、

ベットから手を離した瞬間。

力なく、

前に、

床に。

体が傾いた。


ガシャン、と音を立ててベットに繋がれた白い鎖に腕が引っ張られる。

力が抜ける。


……どうしようも出来ない。

元の体勢に戻ることも出来なくて、

床にぐったりとして、右手を上げている状態で床を見つめていた。




時。





ドアの開く音がした。





音からして鍵はかかっていなかったらしい。

なんて、どうでもいい推理をしてみる。

足しか映していなかった視界を上へと持ってゆき、

入ってきた人を見る。



帽子を被ってサングラスをかけた男。



?)「あれ、起きた?!

ちょうど良かった、ご飯出来たから持ってきたんだよ!」

私を見るなり嬉しそうな表情を見せてカチャカチャと食器を鳴らして部屋へ入ってくる。

持ってきた食事を近くの机へ置いて再度私の方を振り向いて、

少し困ったような笑みを浮かべた。

?)「あー…、逃げようとしてた?

動けないでしょ?

ごめんね、いきなり攫って海楼石かけて。」

そう言いながら私を抱き起こしてくれた。

…謝るくらいなら最初からしないでほしい。


貴)「…なんで_______________


?)「おいシャチ。

さっさと___________って、起きたのか?」

シャチ)「あ、ペンギン!」

ペンギン)「つーか起きたなら船長に報告しないとどやされるぞ」

シ)「うわっ!忘れてた!!!」

そう言ってシャチ、と呼ばれた男の人は慌てて部屋から出て行った。
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