第2章 薄暗いオークション
……数分後、ボクの"ゴシュジンサマ"となる人が6人来た。
全員同じ顔で、違うのは、パーカーの色だった。
「では、01ちゃんを宜しくお願いしますね。」
「りょかッス♪さ、01ちゃんおいで。」
優しそうな声をしているが、信用は出来ない。
まあ、買われた身だし、着いていくか。
赤パーカーに着いていくと、大きなベンツが目の前にあった。
『大きイ…』
これも全て演技。
実際のボクは驚いてない。
『コレに乗れば良いの?』
聞くと、緑パーカーがにっこり笑って
「うん」
と答えた。
ボクはベンツの扉が開くと、緑パーカーと青パーカーの真ん中に座らされた。
目の前には、ピンクパーカーと紫パーカー、そして、黄パーカーが居た。
赤パーカーは運転手のようだ。
『えと…これから宜しくお願いします、"ゴシュジンサマ"』
何があっても笑ってはいけない…。
そう、前の"ゴシュジンサマ"に教えられた。
「宜しくね♪01ちゃん」
ピンクパーカーがあざとい笑みを浮かべながら言う。
もう、ゴシュジンサマだし、教えておくか。
『自己紹介しておきますか?』
「えっ…何で?」
『ボクはお母様から貰った大事な…大切な名前があるんで、ソッチで呼ばれたいのですよ』
「!!」
『ボクは水野彩花と言うものです。水野家の一人娘です。まあ、心は開く予定ないので宜しくお願いします。あと、殺しの事はご心配なく。何時でも人を殺せますので』
ボクがそう言うと、運転手の赤パーカーまでもが驚いた顔していた。(ミラーのおかげで見えた)
「彩花…ちゃんね。宜しくね。俺は松野チョロ松だよ。心開くの…慣れてからで良いから。」
少し困ったように笑うゴシュジンサマ
『宜しくお願いします、チョロ松サマ(ニコッ』
笑ってみる