第3章 先輩と実践と
話が終わって部屋を出ると、そこにはジュリウス隊長がいた。
『あれ隊長?どうかしましたか?』
「お疲れ様。ラケル先生からも色々と話を聞いた事だろう。…お前にはもうここでの訓練は必要ないと判断した。この任務を行く事にしたので、準備をしてくれ」
そう言ってミッション内容が記載されたものを渡される。
ふむ、オウガテイルの討伐ね…って!
『え…今からですか?』
「正確に言うと、10分4秒後にゲート集合だが」
『What!?すぐ準備しますっ!!』
もう10分ちょいしかない!急過ぎるよ!
隊長は絶対あれワザとだ…今度やり返してやる!
そう決意?しながら部屋へと急ぎ隊服に着替える。
そしてターミナルで最終調整し、ゲートに向かう。
…ここまで、7分半。よく頑張った、自分。
ジュリウス隊長とフランさんが、無線を通じてなにか話し合いしているのが見える。
「今来ましたー」
『ジュリウス隊長、えっと…ブラッド部隊所属エイラ及びナナ到着しました!…でいいんだっけ?』
なんかそんな感じの事いうらしい…と前聞いたのだけど専門用語忘れたわー!
そして適当すぎたから間違いが少しあるかもしれない…。
怒られるか?とちょっと隊長の様子を見ていたけど特に気になる点がなかったのか、それとも放置しただけなのか(…多分後者)、神機を持ち直しながら私たちの方を向いた。
ジ「時間だ。行くぞ」
「『はい』」
そうして、私とナナさんの初実地訓練が開始された。