第1章 月曜日
「おえじゃねえだろ、あっち行け、もう。俺とジャンプに近寄んな、ゲロ侍」
「うぷ・・・俺ァジャンプ買いに来たんだよ。ジャンプ買うまでァルージュの伝言ばりにうちには帰れねェ事になってんだ。ぅおえ・・・・」
「お前いい加減にしろよ。警察呼ぶぞ」
「警察なんかわざわざ呼ばねえでも水曜日までここで待ってりゃ自然と現れんだよ。・・・おい、イチゴ牛乳買ってきてくんねェか?」
「・・・何で俺がそんなモン買って来なきゃなんねんだ。水曜日まで待って警察に買ってきて貰え」
「バカ、マヨネーズの乗っかったイチゴ牛乳なんか呑んだらトドメが刺さっちまうだろ?マーライオンのし過ぎで銀さん干物になっちゃうよ。みんなの銀さんがそんなんなってもいいってか?」
「俺は全然構わんよ。呑んだらいいだろ、マヨイチゴミルク」
「マヨイチゴミルクってお前、一瞬旨そうな言い方したって駄目なモンは駄目なんだぞ。マヨイチゴミルクって何だよ。男心を惑わす危険なネーミングだな、オイ。メニューにあったら何も考えねえで注文しちゃいそうじゃん。マヨイチゴミルクなんて言ったって騙されないからね、俺は!」
「だから呑めばいいだろ、興味津々じゃねえか」
「体壊すわ、そんなん呑んだら」
「今だって二日酔いでぶっ壊れてるだろ」
「だからこれは祝い酒の悪戯だっつってんだろ」
「ジャンプファンは月曜日には万全の体制で望む事になってんだよ。ダメダメだ、テメエは。もう帰って先週のコナンくんでも読んで蝶ネクタイして謎解きしてろ」
「先週のサンデーなんか持ってねっつの!誰にモノ言っちゃってんの、忍者ハットリくんは?未来永劫ないわ。今週も来週も再来週も俺の糟糠の妻はジャンプなの。ゲスの極み乙女じゃないからね、銀さんは!賞味期限切れのフランスパン並みに固い愛で結ばれちゃってんだよ、俺とジャンプは!」
「だったら二日酔いでゲロ吐きながらジャンプ買いになんか来んじゃねえよ。バカか、お前は」