第3章 水曜日
「おっと。そんな口きいちまって後悔しませんかィ?」
沖田がおもむろに懐に手を突っ込んだ。
「こいつが目に入らねぇとでも?」
「あ"あ"!!??テメエそいつはッ」
槁本環奈がキラキラと笑み輝く一冊の逐次刊行物。
「ついでにこいつも」
海賊王にいずれなっちゃう少年が、ちょい悪テイストで微笑んでいる定期刊行物。
いずれも早手に入らぬプレミア週刊誌である。
「どあ"ッ!?」
沖田はその至高の二冊をポーンと車道に放り投げた。
「ア"ッ、ヴァカッ、なななな何しやがる、くんつくしょおおおォォォ!!!!!」
土方と、何故かうちで帰りを待たせている可愛いジャンプがある筈の銀時が、車道へ華麗に飛び出した。
ドカーン
「・・・・・・・何コレ」
同じく車道へ舞い降りかけたところを沖田に腕をとられた全蔵が、沖田を顧みて呟く。
沖田は頭を掻いて全蔵の腕を離した。
「ちょいとアンタに話があるんでさァ」