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【黒バス】黒は影に溶ける

第1章 序章〜指令〜


「まさか、ですか?」

『えぇ、そのまさかよ。』

遂に来てしまった。僕は溜め息を1つ溢してから、覚悟を決めた。

「大丈夫です。ミッションをお願いします。」

少しの沈黙の後、ようやく彼女から返答がかえってきました。

『ありがとうNo.96。助かるわ。誰もやりたがらなかったから、このミッション。女装して、キセキの世代の1人、黄瀬亮太の写真を5枚撮ってくるって内容なんだけど…』

「辞退させて頂きます。お疲れ様でした。では。失礼します。」

『ちょっと待って!お願い!!報酬は弾むわ!ボーナスもつけるから!』

僕の答えに慌てる彼女の声を聞いて、本当に誰もやりたがらなかったんだと改めて実感した。


「そもそも僕は大金に興味なんて無いですし。それに今回のミッションはどう考えてもデメリットの方が大きい気がします。」

『うーん…じゃあ仕方無いわね。貴方が嫌って言うのを無理に行かせるのも私の良心が痛むわ。やっぱりここは、コード【ファイアータイガー】に行って貰うしか…』


「僕が行きます。」

『ありがとー!理解が早くて助かるわ!!じゃあ、地図は後で送るから頑張ってね!健闘を祈ってるわ、96君。』

「……。」

プツリと切れた通信に、僕は何も言えずにいた。鬼、鬼だ。一体どこが痛むのか、彼女に良心があるのなら、一度見てみたいです。彼女はファイアータイガーを出されたら僕が断れない事を知ってる。

本当に酷い人です。

僕はスマホに送られてきた地図に目を通してから、準備の為一度自宅に戻る事にした。
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