• テキストサイズ

【うたプリ】君の歌が聴きたくて

第2章 君の優しさ


チャイムと同時に二人の体は離れる。


(今、絶対顔真っ赤だ…………。)



「…………。」

トキヤ「…………。」


二人とも無言だったが、このままじゃいけないと思い、私は口を開いた。


「あ、あの、もう戻らないと…………。」


トキヤ「あ、ああ……そうですね…………。
……では、続きはまた明日に。

ああ、それと、明日から部活動停止期間となりますので、勉強会は放課後も行います。よろしいですね?
…………では。」


一ノ瀬さんはうつ向いたまま図書室から出て行った。










「……はぁぁぁぁ…………。」




私はへなへな~と、床に座りこんでしまった。




(……も、もうダメ…………。
胸が苦しい…………。)


自分の胸に手をあててみる。



……ドクンドクンドクン…………




激しい胸の鼓動がまだ続いていた。



(…………うるさい。
早く元に戻ってよぉ…………。)


でも、胸の鼓動は変わらず速く刻まれている。






体に残っている彼の熱。



でも、さっきまであった彼の温もりはもう消えている。





(まさか、私がこんなことを思うなんて…………。)










彼の熱、温もりが、






















もっと欲しい、なんて………………。



/ 40ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp