第4章 喫茶店 × 翔
私はコーヒーを持って櫻井さんの席へ
「櫻井さん!!ちょっと、何言ってるんですか!!」
櫻井翔
「何が?」
「何がって…」
櫻井翔
「俺は一言も彼氏です、とは言ってないし」
「櫻井さんっ!!怒りますよ!!」
櫻井翔
「ゴメンゴメン、怒んないでよ」
「櫻井さんに迷惑かけたくないんです、私は」
櫻井翔
「あとでちゃんと否定しておくから有未ちゃん、一つお願い言っていい?」
「何です?」
櫻井翔
「俺の事、名前で呼んでくれないかな?」
「えっ?」
櫻井翔
「大野さんだけ名前で呼んでるなんてズルいよ」
「っ!!」
櫻井翔
「さぁ、呼んでみて?」
「…翔君」
櫻井翔
「んふっ、何か嬉しいなぁ」
「ちゃ、ちゃんと呼んだんですから約束守ってくださいよっ!!」
櫻井翔
「分かってるって」
翔君は席を立ち、常連客とマスターに近寄り何か話し始めた
私の所までは聞こえて来ないけど、きっと彼氏じゃないって否定してくれているんだと思った