第2章 しょうがないから教えてやるよ
もう、来ても可笑しくはない。
・・・さすがに夜はまずかったか?
来ないなら、俺はもう帰りたい。
家にかえって、ゆっくりしたいんだ。
もう、家に向かおうか。
そう考え始めた頃ーーー。
「すいません!親に怒られてましたぁ」
昔と変わらない、特徴あるやや高めの声。
笑顔だが、申し訳なさそうな雰囲気・・・
『お前、いつも理由同じだな((笑』
俺は気付くと笑ってた。
リリアは馬鹿だ。いくつになっても
言い訳の理由が同じだなんて。
・・・ってこんなことよく覚えていたのも
不思議だ。
俺はリリアに何かを感じているのかもしれない。
そっちのことはよく、分からないけど。
・・・初めての教え子。
とにかく可愛くて、俺のこと<先生>って
呼んでくれて。それは嬉しかった。
俺、何を考えてるか、バレてないよね?!
横を見ると待ちくたびれた顔のリリアだった。