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【ボカロ】 0と1との間で出会えた奇跡

第2章 出会い


「じゃあ俺は此処で」
「うん、じゃあね」

祐弥とは違うクラスが違う。あたしと紗綾ちゃんは同じクラスだ。因みに、あたしたちは2年生だ。あたしたちはC組で祐弥はA組だ。

教室に入り、あたしと紗綾ちゃんは自分の席へと座る。
あたしと紗綾ちゃんの席は近い。あたしは窓側の前から2番目で紗綾ちゃんはその後ろだ。

「桃歌ちゃん、昨日ね恥ずかしいことが起きたの」
「どんなこと?」
「昨日、掃除やってたら滑っちゃった」
「何で!?」
「雑巾やった後、わたしほうきやろうとしたら……」
「其処はほうきやった後雑巾じゃない!?」
「そのこと、忘れちゃって……」
「紗綾ちゃんったら~!!」

彼女――河山紗綾はかなりのドジっ子だ。何もない廊下で滑ったり、筆箱を忘れたり……。このクラスの中の癒し系である。祐弥とは幼馴染だ。
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