• テキストサイズ

【嵐小説】嵐色〜甘い味〜

第10章 安心の味


「ごめん、呼び出して」


「別にいいよ。

そんなこと気にしなくて」


潤くんらしくもない。


「ん、これ呑んでいいよ」


「ありがと」


申し訳なさそうな顔をして冷えたビールを出してくれる。


自分の分のビールを机の上に置き、潤くんはソファーに腰を下ろした。




俺は床に座る派だからいつも通り床に座ろうとすると…。


「こっち」


潤くんに腰を引かれ、潤くんの隣に座ることになった。


心なしか腰に回された手が震えている。


今日はスキンシップ激しいよな。


「大丈夫?今日は酷い方?」


大丈夫だよ、という思いも込めて潤くんの肩を抱きながら尋ねる。


「そこまでじゃない、でも…」


そこで言葉を詰まらせた。
/ 105ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp