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マフィアの国のアリス
第1章 prologue
「お、重い……けど、幸せの重みだあ〜〜」
可愛くラッピングされた袋が詰められた、
これまた可愛い紙袋を持って
私、空街 葵は駅前にいた。
現在絶賛テスト期間中。
最寄り駅まで帰宅してもなお昼の太陽が
寒空で冷えた私の体を温める。
「家までの道のりが遠く感じる…」
肩を落としながらも、ふと紙袋の中身に目をやり、
ムフフと笑みがこぼれる。
本日、私は一つ大人に近づいた。
それを祝ってくれる友人からの愛情は、
プレゼントという形となって私に重みとして伝わっている。
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