第4章 少女の過去
「じゃぁ、お前が人を殺す理由はなんなんだ。
お前の言葉じゃ、そう勘違いされても仕方無いだろ。
それに、、、俺達の事を知った以上、帰す訳にはいかないからな」
正直、がキレた時は驚いたし、怯みそうになった。
だが、ここで自分が怯んだしまえば、そこで話が終わってしまう。そう思い、気を引き締めて居たのは、間違いではなかった様だ、と確信する。
「何?私に、理由を、話せって言うの?」
「あぁ、俺達も此処にお前が住む以上、お前の事は団長として、理解して置かないといけないし、
話せる様になったら、、、が一番の理想だが、お前の場合事情が事情だ。知っとかないと、他の団員が混乱するし、中には辛辣な言葉を並べる奴だって居るだろう。
その時にお前の事を理解してないと守ってはやれないからな」
「まず、私此処にとどまる気は無いんだけど…
あと暴力なら慣れてるし……精神も強い方だと思ってるけど、ていうか強くないと人殺ししてらんないから、気が狂うからね、」
「いや、此処に居てもらう……というか、強制だな、これは。言っただろう、俺達の事を知った以上、帰す訳にはいかないって、聞いてなかったのか?」
少し、いつもはしない挑発的な態度をとってみれば、はますます眉間に皺を寄せていた
「………わっ………かった」
「ん?話す気になってくれたか?」
「キドって見掛けによらず腹立つね」
「どういうことだ」
「もっと優しいんだと思ってた。いや、あながち間違いではないらしいけど……観念したよ、
ただ、さ。キド達がどう取るかは知らないけど決して気分のいいものではないから」
「あぁ、俺達もそれなりの事はあったからな、覚悟はしてる」
「そう、、、長くなるかも知れないけど、私が人を殺す理由は私の過去にあるの」
観念したと言った通り諦めたように話始め、俺とカノは話に耳を傾けた。
そして、その話を聞いて、俺はまさか、と思った
このご時世にそんなものがあるのか、と………