第2章 食満の過去
食満side
-あれは,俺が10歳の時のことだ
忍術学園入学の前日。
俺は姉といっしょに散歩に出かけていた。
姉さんは今年で15歳。
忍術学園クノイチ教室に通う,
新・6年生だ。
姉さん
『留三郎。いよいよ明日からだね。
お前が忍術学園に通うのは・・・。』
そう言われて,俺は笑顔でこう答えた・・・
食満
『はい!!姉さんといっしょの学園に通えるから,
俺すごく楽しみです!!』
姉さんは困ったような,嬉しいような顔をして
俺の頭をやさしく撫でてくれた。
俺が忍術学園に通おうと思ったのは
姉さんに憧れたからだ。
くないを投げる姉さんが,
学園のことを楽しそうに話す姉さん
とってもかっこよかった。
姉さんが大好きだったんだ。
-でも,姉さんが消えてしまうなんて
俺は思ってもいなかったんだ