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本当は…【黒子のバスケ】

第5章 オリエンテーションと本と放課後


本のタイトルなんて、微塵も興味なんてないのに…、それに今のユイが素直にタイトルを教えてくれるとは思えない。

「…教えたら、話しかけないでくれます?」

ユイは表情の無いまま、青峰に見える様にと本の表紙を掲げる。

当たり前だが、青峰にはわからない本だった。

「それ…あーと、ジャンル?は?」
「…ミステリー」
「ミステリー…か、すげー、な。俺頭使うの相変わらず苦手でよ〜」

ははは、と青峰は頭を掻く。

「そう」

ユイはそれだけ言うと、話は終わったとばかりに本に視線を戻す。
青峰は、再び話しかけようとしたが、やめて自分の列へと戻る。
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