第6章 トド松Ver.
「…うぅ、ふっ。ぐすん。」
「え、ちょっと!! ○○ちゃん泣いてるの~
泣き止まないとダメだよ~ ほら、涙拭いて~!?」
トド松くん困ってるよね、引っ込めなきゃ…!!
「…ずずずー。ひっく、、うう。」
なかなか止まってくれない、どうして…?
「○○ちゃぁ~ん…。」
「ご、ごめ、んね」
笑ってみせなくちゃ…!!
「あー、もっとダメ!! 泣いてるのもダメだけど、作り笑いはもっとイケナイんだからね!?」
「…ぐすん。」
「はぁ…」
トド松くん、ため息ついた!?
どうしよ…
「じゃあ、今から僕が松野家伝統の慰め術を伝授します!!
きっと、すぐに泣きやんじゃうよ~」
するとトド松くんは私に肩をあずけた
「ごめんね、少し重いけど我慢してね♪」
「大丈夫、だよ…!!」
「んー、まあ、伝授ってほどでもないんだけどね?
僕たち六つ子は誰かが傷付いてて落ち込んでる時は必ずその人の側にいて愚痴を聞いてあげたり、肩を抱き寄せてあげるんだ~」
トド松くんは「えへへ」といつもの調子で笑ってみせた
「もちろん、そこは六つ子の個性は出ちゃうけどね~
おそ松兄さんは最後まで真剣に聞いてくれるし、カラ松兄さんはあのいったぁ~いセリフで慰めてくれるし、チョロ松兄さんは少しキョドってるけど兄さんなりのアドバイスをくれるし、一松兄さんは冷たく話すけど1番心配してくれる優しい人なんだ~。絶対泣き止むまで側を離れないの!! 十四松兄さんは可愛いよ~♡ 必ず最後は笑顔になれるから!!」
トド松くん…
ホントにお兄さん達が好きなんだね。
「僕がこんなに詳しいのはね…。
実は僕が1番落ち込みやすいからなんだ~
ま、末っ子だから仕方ないけどさ~(笑)」
「…そうなの? トド松くんもこういう時あるの?」
するとトド松くんは目を見開いた!!
「え!? そうだよ!? 僕泣き虫だよ~?
一松兄さん程ではないけどね(笑)」
「…以外!! こんなにも慰め上手なのに。」
今度はにへっと笑顔になった
「んー、それは僕が素敵な男性だから♡」
私たちは2人一斉に笑った。
気持ちがなんだか落ち着いた、良かった…
「でも○○ちゃん元気になってよかった~
やっぱ○○ちゃんは笑顔が1番だよ!!」