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小狐丸と女審神者

第3章 再び誓う。


「如何されましたか?…っ!?し、失礼致しました、不躾にぬしさまに触れてしまい…っ」
「あ…、い、いえ!違うのです…」

じっと、小狐丸に見られて更に審神者は首を傾げる。

ーーいつの間に、この人が平気になったんだろう。ーー

「ぬしさま?」
「い、いえ!なんでもないです!…こ、小狐丸さん…」

目を見て、小さく笑う。

「っ、ぬしさま…っ!」

そんな審神者に、小狐丸はガバリと抱きつく。

「ひぁ!な、なんで抱き付いてくるんですかぁ!」
「ぬしさまが、私に笑いかけて下さるなど!夢の様でございます!」
「えぇ!?」
「今日は、記念日というやつにございますな!」

嬉しそうに、ぐりぐりと首元で動く小狐丸の頭それに合わせて、狐耳も動いてくすぐったい。と審神者は赤面しながらも思う。

「大げさですよ、小狐丸さん」
「いえいえ、小狐はとても嬉しいのでございます!やっと、ぬしさまに接してもらい、触れる事も出来ました故」

狐耳はついている小狐丸だが、生憎尻尾はついていない、が、もしついていたらさぞかし嬉しそうに揺れている事だろう。
そんな小狐丸の様子に、審神者は苦笑する。
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